規格値がいっぱい!
電子部品に関する規格値です!!
 電子キットを作るだけでは面白くない方へチョットしったか気分転換になるかも!いやもっと悪化するかもしれません。電子部品に関する規格をだらだらと並べて見ましたのでチョットながめるだけでも面白い? かな・・・
 キットには関係ないかもしれませんが豆知識として・・・。
 電子部品に関する規格を並べてみました。抵抗・コンデンサ・コイル・IC・トランジスタ・ダイオードなどの型番や部品の値、電圧なども規格されています。部品を購入するときに知っておくと便利でしょう。お店の人に質問されてもすぐに返答できるし、ありえない抵抗値やコンデンサ値などの部品を頼むこともないでしょう。その辺の予備知識として学んでみて下さい。
 「ふ〜ん!そうだったの!」と思うこともあるかも・・・?
 ☆ 目次 ☆ 規格を学ぼう!
回路図などに明記されている値に関する単位について調べてみましょう。
 部品の数字は単位があります、どこまであるでしょうか?
E系列と何か?その算出方法と実際の値を勉強してみましょう。
 部品を購入するときよくE系列と言われるが、これって何でしょうか?
実際の抵抗・コンデンサ・許容誤差・耐圧などの決まりを表にしましたので参考にどうぞ!
 難しい話はやめて手っ取り早くE系列ではわかりにくいので数字にしてみました。
マイラコンデンサにはどんな容量があるのか簡単に表にしてみました。
 よく使うフィルム(マイラ)の容量値を載せてみました。 (参考まで!!)
抵抗・コンデンサなどには許容誤差がありますので一覧表にしてみました。
コンデンサなどの定格電圧にも規格がありますので一覧表にしてみました。
周波数の範囲にはどのように決まっているのでしょうか? (2021年6月7日修正)




単位のお話  単位はどこまであるのでしょうか?
 計算式でも回路図でも部品の単位でも、なんでもかんでも全ての数字のお尻には記号が必ず付いています。
実際に抵抗・コンデンサ・コイル・距離(長さ)・重量(重さ)・容積(量)などいろいろな記号を身近に使われている物もとりまぜて表にしました。
身近の単位と比べることにより、より一層わかりやすいと思いますので参考にして下さい。

※参考→表中のマークで「●」は良く使う、「▲」たまに使う、「−」あまり使わないに分類してみました。
読み方 単位 標準値からの倍率 抵抗
(オーム)
コンデンサ
(ファラド)
コイル
(ヘンリ)
長さ
(メートル)
重さ
(グラム)
容積
(リットル)
ヨタ Y 1E+24
ゼタ Z 1E+21
エクサ E 1E+18
ペタ P 1E+15
テラ T 1000000000000
ギガ G 1000000000
メガ M 1000000
キロ k 1000
ヘクト h 100
デカ da 10
標準 - 1
デシ d 0.1
センチ c 0.01
ミリ m 0.001
マイクロ μ 0.000001
ナノ n 0.000000001
ピコ p 0.000000000001
フェムト f 0.000000000000001
アト a 1E-18
ゼプト z 1E-21
ヨクト y 1E-24
E系列  E系列ってなんだろう?
 各メーカが好き勝手な抵抗値を販売されると決まりがなく抵抗値でメーカが決まるなど汎用性がなくなりますのでE系列と言うJISの規格が決められています。これによりどこのメーカでも同じ抵抗値が入手できます。
 抵抗・コンデンサ・コイルなどの値は大体がこのE系列にのっとて使われていますが、どうしてこんな値になったのでしょうか?
ここでは部品の購入時に恥を欠かないようにチョット学んでみましょう。「その抵抗値は特注品ですよ」と言われない様にしましょう。また本格的にやりたい方はE24系列までを覚えておくと便利です。
■ どうしてこんな抵抗値 ■
 でもいくらJIS規格と言われても、よく見ると抵抗値はなんか覚えにくいバラバラな値になっていますがどうしてなんでしょう。
実際は面倒くさい計算なので簡単に雰囲気だけでも納得してもらいましょう。この数字には誤差と深い関係があります、つまり±20%の誤差がある抵抗(1.0Ωから始める)を例にとって簡単に説明しましょう。(この例はE6系列と言うことになります)
○1.0Ω→1.0Ωの+20%誤差だと抵抗値は1.2Ωです。では1.2Ωさらに+20%で1.44Ωとなり次の抵抗値は1.5Ωとなります。
○1.5Ω→1.5Ωの+20%誤差である抵抗値は1.8Ωですが下限の抵抗値は−20%で1.2Ωですので1.0Ωの次は1.5ΩでOK。

解りづらいので下記に表にしてみました。つまり次の抵抗値は許容誤差の範囲を超えず隙間がない程度の値が設定されています。
−20%の値 基準抵抗値 +20%の値 誤差範囲の説明
0.80 1.0 1.20 1.0Ωに対して0.80Ω〜1.20Ωが許容誤差
1.20 1.5 1.80 1.5Ωに対して1.20Ω〜1.80Ωが許容誤差
1.76 2.2 2.64 2.2Ωに対して1.76Ω〜2.64Ωが許容誤差
2.64 3.3 3.96 3.3Ωに対して2.64Ω〜3.96Ωが許容誤差
3.76 4.7 5.64 4.7Ωに対して3.76Ω〜5.64Ωが許容誤差
5.44 6.8 8.16 6.8Ωに対して5.44Ω〜8.16Ωが許容誤差
■ 参考までに実際の計算式 ■
 実際には下記のように計算しているようですがチョット簡単に計算できそうもないですね。条件は許容誤差が次の抵抗値を超えずしかも隙間がないとするので、E6系列の場合は10を対数的に6等分することで計算できるらしい。各系列の計算式を表にしてみましたので参考まで!
E系列名 許容誤差 計 算 式 計 算 値 説  明
E6 ±20% √10) 6√10=1.467799268.. この場合の値を1〜5に変えて計算する。  
E12 ±10% 12√10) 12√10=1.211527659.. 同  上  (ただしは12まで)
E24 ±5% 24√10) 24√10=1.100694171.. 同  上  (ただしは24まで)
E96 ±1% 96√10) 96√10=1.024275221.. 同  上  (ただしは96まで)
E系列早見表  抵抗値(コンデンサ)の抵抗値表(E系列)
 難しし理屈はやめて実際に計算した値を表にしてみました、この方が簡単で便利でしょう!
下記の表は1.00〜9.99までの桁ですが後は求めたい桁になるように10の倍数で掛けて下さい。
例・・・E24系列で4.7では4.7Ω、47Ω、470Ω、4.7KΩ、47KΩ、470KΩ、4.7MΩなどが該当する抵抗値となります。

 部品の標準的な誤差とE系列の関係について 
炭素皮膜抵抗 ±5% E24系列の抵抗値で使用可能です。(この他に許容電力の指定あり、1/4Wなど)
金属皮膜抵抗 ±1% E96系列の抵抗値で使用可能です。(この他に許容電力の指定あり、1/4Wなど)
フィルムコンデンサ ±10% E12系列での容量値で使ってください。(この他に耐圧電圧も必要、50Vなど)
電解コンデンサ ±20% E6系列での容量値で使ってください。(この他に耐圧電圧も必要です。16V〜50V位など)
この表は必ず販売店で入手出来るものではありませんが最低この程度の知識をもって部品などを購入することが望ましいと思います。
このことを基礎知識として覚えておくと大変便利ですよ。

※注意点 この値は抵抗値やコンデンサの容量値にも使われていますので参考までに!
 通常の抵抗値は±5%ですのでE24系列の抵抗が入手可能ですがE12系列しか取り扱ってない場合もあります。
下記の表以外(±5%ではE24系列)での抵抗値はないので間違ってもこのような抵抗値で頼まないようにしましょう。
結論:簡単に言うと±5%誤差の抵抗で例えば5KΩの抵抗値は通常ではないと言うことになります。
コンデンサの場合はE12系列ですがE6系列でしか販売してない場合もあります。(あまり種類はないので注意しましょう)
<<E系列早見表>>
系統名 E3系列 E6系列 E12系列 E24系列 E96系列
許容誤差 - ±20% ±10% ±5% ±1%




1.0 1.0 1.0 1.0 1.00 1.02 1.05 1.07
- - - 1.1 1.10 1.13 1.15 1.18
- - 1.2 1.2 1.21 1.24 1.27 1.30
- - - 1.3 1.33 1.37 1.40 1.43
- 1.5 1.5 1.5 1.47 1.50 1.54 1.58
- - - 1.6 1.62 1.65 1.69 1.74
- - 1.8 1.8 1.78 1.82 1.87 1.91
- - - 2.0 1.96 2.00 2.05 2.10
2.2 2.2 2.2 2.2 2.15 2.21 2.26 2.32
- - - 2.4 2.37 2.43 2.49 2.55
- - 2.7 2.7 2.61 2.67 2.74 2.80
- - - 3.0 2.87 2.94 3.01 3.09
- 3.3 3.3 3.3 3.16 3.24 3.32 3.40
- - - 3.6 3.48 3.57 3.65 3.74
- - 3.9 3.9 3.83 3.92 4.02 4.12
- - - 4.3 4.22 4.32 4.42 4.53
4.7 4.7 4.7 4.7 4.64 4.75 4.87 4.99
- - - 5.1 5.11 5.23 5.36 5.49
- - 5.6 5.6 5.62 5.76 5.90 6.04
- - - 6.2 6.19 6.34 6.49 6.65
- 6.8 6.8 6.8 6.81 6.98 7.15 7.32
- - - 7.5 7.50 7.68 7.87 8.06
- - 8.2 8.2 8.25 8.45 8.66 8.87
- - - 9.1 9.09 9.31 9.53 9.76
マイラの容量  フィルム(マイラ)の代表的容量表
 フィルム(マイラ)コンデンサはE12に準拠していますが実際にはどの範囲で作られていのか、わかりづらいので通常使用している容量を表にしてみました。また実際に販売されているものは下記の全てではなくピンク色が通常品ですが、これも無い場合がありますので、それ以外の容量は販売店に確認してから購入しましょう。
 フィルム(マイラ)コンデンサの代表的な容量表
<-- 下記の表でこの色付けはよく使われる値です。(あくまでも参考ですよ!)
0.001 0.0012 0.0015 0.0018 0.0022 0.0027 0.0033 0.0039 0.0047 0.0056 0.0068 0.0082
0.01 0.012 0.015 0.018 0.022 0.027 0.033 0.039 0.047 0.056 0.068 0.082
0.1 0.12 0.15 0.18 0.22 0.27 0.33 0.39 0.47 - - -
許容誤差  抵抗およびコンデンサの許容誤差一覧表
 抵抗やコンデンサなどの許容誤差にも決まりがありますのでこれも表にしてみました。
基本的には抵抗の誤差にに準じて作られていますがコンデンサの場合誤差がすごいので下段のような物もあるようです。
 実際に小型炭素皮膜であれば±5%でE24系列が標準品ですし、フィルムコンデンサなどは±10%でE12系列が多いようです。電解コンデンサでは±20%でE6系列となります。と言っても販売店に全ての物があるとはいかないので必ず確認しましょう。
 許 容 誤 差 一 覧 表
記号
許容誤差 ±0.1 ±0.25 ±0.5 ±1 ±2 ±5 ±10 ±20 ±30
記号
許容誤差 +100−0 +30
−10
+50
−10
+75
−10
+20
−10
+100
−10
+40
−20
+150
−10
+80
−10
定格電圧  コンデンサの定格電圧一覧表
 コンデンサ関係にある定格電圧にも決まりがありますのでこれも表にしてみました。
メーカーの型番などもこの数字に準じていますので例えば「1E」と記載されていれば25V耐圧となります。
電解コンデンサなどでは容量との関係で通常では販売していない電圧もありますので注意して下さい。例えば、1μFの電解であれば通常は50Vから始まります。
 詳しくは各メーカーのサイトで確認してみましょう。
 定 格 電 圧 一 覧 表
記号
2V 3.15V 4V 5V 6.3V
10V 16V 20V 25V 35V 40V 50V 63V 80V
100V 125V 160V 200V 250V 350V 400V 450V 500V 630V 800V
1KV 1.25KV 2KV 3.15KV 4KV 5KV 8KV
周波数  周波数ってなんだろう?
 周波数は何でしょう。基本的には1秒間に繰り返される波の数を周波数と言うようです。身近な物では「音」・「ラジオの電波」・「テレビの電波」・「衛星放送の電波」など周波数がからんでいるものは結構たくさんあります。
 それぞれに周波数の範囲が割り当てられていますので表にしてみました。
【お礼】2021/06/06 メールでのご指摘ありがとうございます。「低周波・超音波」項目修正。ほかに地デジ関連も修正
周波数の名称 周波数の範囲 詳    細
低周波 20Hz〜20KHz ここでは一般的な音波で説明しましょう。人間が聞こえる音の範囲です。
人の声はもちろん、オーディオ製品などはこの周波数が重要!
超音波 20KHz〜30KHz ここでも音波で説明しましょう。 20KHz以上だと人間では聞こえにくい。
指向性があるので電子工作では超音波距離計などが有名です。
最近は超音波も用途により10KHzなど低い周波数もあるみたいです。
長波 30K〜300K ここからは電波として説明しましょう。
日本では無線航行用のロランC局や、船舶や航空機の航行用ビーコン及び時間と周波数の標準を知らせるための標準周波数局に利用されている。
中波 300K〜3M ラジオ放送として使用されている。送信機や送信アンテナは大規模なものが必要だが、受信機は簡単なもので済む。
 中波(AMラジオ) 526.5K〜1606.5K 中波内の周波数でラジオ放送として使用されている。
短波 3M〜30M 長距離の通信が簡単に行えることから、遠洋の船舶通信、国際線航空機用の通信、国際放送及びアマチュア無線に使用されている。
超短波 30M〜300M 山や建物の陰にもある程度回りこんで伝わる性質を持つ。短波に比べて多くの情報を伝えることが出来るため、 VHFテレビ放送(2012年3月廃止)やFM放送及び移動通信に使用される。
※TV放送は地デジに変わりUHF帯へ移行、現在は別な用途へ移行
 超短波(FMラジオ) 76M〜90M  超短波の内でFMラジオに使用されている。
 超短波(TV) 90M〜108M  超短波の内でTV(VHF1ch〜3ch)に使用。(2012年3月で終了)
 超短波(TV) 170M〜222M  超短波の内でTV(VHF4ch〜12ch)に使用。(2012年3月で終了)
極超短波 300M〜3G 伝送できる情報量が大きく、小型のアンテナと送受信設備で通信できることから、移動通信に用いられる。また、UHFテレビ放送もこの周波数帯を使用している。
 極超短波(地デジ) 470M〜806M  極超短波の内でTV(UFH13h〜62ch)に使用。(2012年3月下記変更)
現在は地デジにUHF(13-52ch)を使用、他には携帯電話などに使用。
 極超短波(GPS) 1563.4M〜1584.4M  極超短波の内でGPSに使用されている。
 極超短波(LAN) 2400M〜2497M  極超短波の内で無線LANに使用されている。
マイクロ波 3G〜30G 伝送できる情報量が非常に大きいことから、電話局間を結ぶ中継回線、衛星通信及び衛星放送に使用されている。この他、レーダもマイクロ波の直進性を利用している。
ミリ波 30G〜300G 比較的短距離の、映像伝送用の簡易無線、加入者系無線アクセス等に用いられる。他にも自動車衝突防止レーダや無線LAN等、この周波数帯を利用した新システムの開発が進められている。
サブミリ波 300G〜3T 光の領域に近い電波である。現在の技術では巨大な設備が必要で、また水蒸気による吸収が大きいという性質があるため、通信には利用されていない。一方、サブミリ波帯では天文学の研究が行われている。
空き部屋  空き部屋
■ 空き部屋 ■





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